100点をねらわない
皆さんがテストで100点を取った最後の記憶はいつでしょう?
小学6年生の時でしょうか?それとももっと前でしょうか。
小テストなら100点を取ることもあるでしょうが、中学校の定期試験ともなると100点を取るのはなかなか難しいのではないでしょうか。
3年ほど前に卒業した生徒の話です。
その子は中1の時に入塾してきました。
英語、数学が苦手で、なかなか勉強しても得点が伸びない子でした。
中学1年の間は平均点を取るのがやっと。下回ることも多かったと思います。
中学2年の2学期。ちょうど今くらいの時期でしょうか。
点数を伸ばすためにどうしたらいいのか相談を受けました。
そのときにしたアドバイスが「100点をねらわない」というものでした。
その子がいつも取っているのは40点~50点。
目標を60点に定め、40点分は解かない作戦を立てました。
口で言うのは簡単そうですが、テストで半分近くを解かないというのはなかなか難しいです。
解かないという罪悪感もあるでしょう。
しかし、その子は60点分を解いて、解いたところだけを見直しして、
さらに、40点分については問題すら読まないという(アドバイス通りの)方法で
見事に60点を取ったのです!
ケアレスミスが減り、分かる問題を確実に点数にしたのです。
以降、その子は自信をつけ、70点、80点と点数を伸ばし、
最終的には主要5科で80点平均を取るまでになりました。
志望校にはらくらく推薦で合格し、のびのびと高校生活を送っていました。
80点取ったときの方法も全く同じです。
その子は20点分の問題は読みもしなかったそうです。
勘違いしないで欲しいのですが、普段の授業では勿論、100%全ての問題を解いて勉強しています。
しかし、テストで目標の得点を取るというのは少しの工夫でできるのです。
入試もそうではないでしょうか。
目指すのは100点ではなく、合格点です。
きちんと対策を立て、一歩ずつ目標を達成し、成果を出して欲しいと思います。