都立日比谷高校 入試説明会
本日、日比谷高校令和6年度学校説明会に参加しました。令和6年度入試の自校作成問題の狙いを中心にお話を伺ってきました。
まず国語では、漢字の書き問題の正答率が低い結果でした。しかし特別難しい漢字を書かせているわけではありません。語彙力の不足による誤答が多かったようです。文章や新聞などに目を通し、語彙を豊かにすることが必要です。
文学的文章は、大学入試に近く全文を読んで考えることが問われていました。下線部の近くだけでは不十分だということです。文章全体の流れの中で、登場人物の心情と具体的な描写との関係を意識した読みを普段から心がけることが重要です。
説明的文章は、文の内容が難しいものになっていました。抽象度の高い内容を正しく捉える読解力が求められるため、それを丁寧に読み取る力を身に付けていかなければなりません。250字意見文では、問題の条件をしっかり守ることが大前提であり、さらに根拠となる具体例を挙げられるようにしておくために、日頃のニュースなども見ておくべきです。
次に数学ですが、大問1は早く正確に解く計算力を身に付けなければなりません。単純なミスをしないために、日頃から間違った原因を振り返って考察し、同じミスを繰り返さない手立てを考えることが大切です。
証明問題や記述問題の正答率が低い結果でした。当たり前に思っていることでも「証明」では根拠を示して計算や証明の過程を「記述」することが大切です。
数学の最終問題大問4は対話型の問題となり、大幅に変更されました。その結果、平均点が上昇したようです。
最後に英語ですが、表現力重視の問題となっていて、記述解答部分の配点が32点と全体の約3割をしています。難しい語彙・表現や構文を無理に使用する必要はありません。中学までに学習した語彙と文法事項をうまく使いこなして、平易な文章で正確に表現できる力を求められているのです。そのために、普段から英語を書く習慣をつけておくようにしましょう。
また基礎をおろそかにしないことです。中学校で学ぶ基本事項を大切し、スペルミスなどの誤りをなくしましょう。中学の学習事項をひとたび「理解」したら、それを「使いこなす」レベルまで引き上げるのです。
さらに多くの情報量を盛り込むように心がけることです。書くべき内容を取捨選択し、余計な字数を使わないように、同じ内容の繰り返しは避けてください。英語の表現の仕方によって、同じ語数でもより多くの内容を伝えることができます。
日比谷高校の独自問題を時間内に解くことは簡単なことではありません。それでも「捨て」問題を作ってほしくはないと、先生はおっしゃっていました。長期的な計画のもと、学習を積み重ねていくことは必須です。日比谷高校を目指す生徒は、念頭に置いてください。