優性と劣性
中3の理科に遺伝という単元があります。
その学習過程で、遺伝子の中には優性と劣性があるという表記がありました。
両方の遺伝子が受け継がれた場合は優性の形質のみが表れるという性質のものです。
その優性・劣性という表記が今年度の教科書改訂から「顕性・潜性」という表記に変わりました。
その理由は、優性・劣性という表現が差別的な意味に取られる可能性があるからです。
その表現がいいか悪いかは別として、個人的な感想としては
生徒からみると、表現が難しく、取っつきにくくなったかなと。
最近の風潮として、たった一言の失言で、炎上したりと表現に気を遣うのは分かります。
しかし、そういう表現に敏感になりすぎて、差別的な用語を使った瞬間に全人格を否定されるような
そんな社会にはなって欲しくはないかなと私は思います。
表現の自由がなくなってはいないかな?と。
表現を変えることよりも、言葉そのものが悪いのではなく、その背景にある意味を考えて、
使う場面、使い方を考えてほしいなと思うのです。
あ、そんなわけで、もし昨年度までの問題集や、過去問などを使用しているときに
優性・劣性の表記があったときは「顕性・潜性」に脳内で読み替えましょうね!