映像授業と塾の違い
最近は映像授業を使っている塾がたくさんあります。
アモスにも一部あります。インターネットで検索すれば、答えが分かったり、
無料の動画なども沢山アップされています。
便利な世の中になったものです。
しかし、私は動画や、検索(グーグル先生)では真の学力はつかないと思っています。
特に、中学生までは動画に頼りすぎるべきではないと思います。
なぜなら、動画や検索は答えが早く出すぎるのです。しかも分かりやすく、具体的に。
え?何がいけないの?
そう思った方は要注意です。
なぜいけないのか。
・・・それは動画や検索機能がストレートに答えを出してくれることです。それをまねすれば間違いなく、それ以外の方法をする必要がなくなります。そして、まねする以外の方法を全く想像しなくなります。
なぞなぞを想像してみてください。
答えが分かってから聞くなぞなぞほどおもしろくないものはありません。
考えて考えて、分からなくて、いろいろ想像して・・・
そのプロセスこそが楽しいし、頭をよくします。
答えを聞いたなぞなぞに価値はなくなります。
「つぎのなぞなぞ早く出してよ。」とはなりますが、
答えを聞いたなぞなぞには興味がなくなるのです。
これを勉強に当てはめると、
答えはすぐに検索して、あるいは動画を見て・・・
そして、答えを聞いたら問題には興味がなくなる・・・
恐ろしいことです。
直接答えを出すことになれてしまうと、初めて見る問題(つまりは入試問題)に弱くなります。
最近特によく生徒の口から「これは習ってない」という言葉を耳にします。本当に習っていない場合もあるし、忘れているだけの時もあります。しかし、問題なのは「習っていなければできなくていい」と思っている子どもが実に多いことです。もしかしたら親御さんの中にも「習ってないならしかたないわ・・」という場面があるかもしれません。そんなときは「習ってないなら考えてみたら…」是非そう声をかけてあげてください。
子ども達がそういうことを口にする機会が多くなったの背景には、「分からないことは検索すればいい」という環境があるような気がします。
私は授業をするときにいつも考えさせることに重点を置いています。
もしかしたら、答えを出すまでに普通より時間のかかるときもあるでしょう。
でもそれでいいのです。
世の中には答えのない問題が沢山あります。ネットで検索できない問題に直面したときにきちんと自分の頭で考えることができる人間になって欲しい。
正解は他人に教えてもらうのではなく、自分で出すもの。そして何より、間違えていたら、もう一度考え直せばいいということ。
それを教えることは動画では決してできないと私は思うのです。