大手学習塾の実態

本日付のヤフーニュースで記事が出ていました。

大手学習塾「臨海セミナー」に同業19社が抗議 「悪質勧誘」「合格者水増し」告発される

詳しい記事の内容については、興味のある方は見ていただければ分かりますが、一部抜粋すると

以下引用

臨海セミナーでは日常的に、講師が塾生から学力の高い学校の友達を聞き出し、見込み顧客リストを作成する。営業活動に生かすためだ。「もちろんリストに挙げられた生徒たちは、自身の個人情報が組織的に集約されていることは知る由もないです」。リストの人物を弾丸に例えて「弾」と呼ぶ社員もいるといい、入塾の可能性が高い生徒は「熱弾」と呼ばれる。

講師と親しい塾生を中心に、雑談やアンケートの中から情報を集める。「学校で勉強ができる子トップ3を教えて」「中3で塾に通っていない友達は、費用的な問題があるのかもしれない。臨海の講習は無料体験だからそんな友達も来れるはず。君は生徒会長だから、そういう友達のことも考えてあげた方がいいと思うよ。ぜひ臨海の無料体験を紹介してあげてほしい。君にしか頼めないんだ」などと声をかける。

トーク集があり、実演研修もする。塾生には利用目的は伝えず、東原さんは「子どもとの信頼関係の悪用ですよね」と声を落とす。

中略

合格者の”水増し”については、「リストに載った他塾の優秀生に模試を渡し、結果を知らせるとの口実で来校してもらいます。そこで授業料免除の特待生に認定し、その後、簡単な個別指導や質問対応をすればカウント対象となります。ほかにも、短期間の特別講座を受講した生徒も含みます」と手口を明かす。

「ちょっと通わせてカウントするというのは、『うちではトップ校と呼ばれる学校に合格させられないから他から集めてます』と言っているようなものではないでしょうか」 「うちで出した合格者数と他の塾で出した合格者数を足し算すると、入学した子よりもはるかに多くなりかねない。そうなると塾業界の信頼にかかわります。合格実績で比較できなくなるからです。消費者が適切に塾選びをする権利を奪うことにつながります」

ここまで

学習塾はボランティアではありませんから、授業料を集めなければつぶれてしまいます。ですから営業努力も必要だと思います。しかし、子供たちを「もの」として扱うようなやり方や、保護者をだまして勧誘するようなやり方は決して許されることではありません。私自身も一人の中学生の親として、本当に許せない気持ちです。

進学実績とは、できる子を集めることではありません。できる子はほとんど無料で授業を受けさせて、できない子から授業料を取る仕組みが健全なわけはありません。進学実績を全面に出している塾の無意味さを今回のニュースで痛感した人もいるのではないでしょうか。教育という分野に関しては数字に表れないことがたくさんあると私は思います。

子供にかぎらず、人は、ひとりひとり違うのです。指導方法もひとりひとり異なって当然です。進学実績はわかりやすい数字だと思います。しかし、子供たちに真剣に向き合い、その子を本当の意味で伸ばそうと考えたときに単に数字だけ、マニュアルだけで指導する大手の塾にどこまで対応できるのでしょうか。

アモス自発学習研究所が「研究所」となっているのは、すべての個性あふれる生徒ひとり一人に対し、マニュアル化された指導方法にとらわれないためです。今回のニュースの内容は、現在通っているお子様たち、また、これから学習塾を考えている方々に今まで以上に真摯に向き合おうと決意を新たにさせる出来事でした。